MINI JOHN COOPER WORKS RALLY TEAM.のドライバー、大橋逸夫による車輌開発ストーリーから
レース情報・現地情報など、盛り沢山の内容でお届けします。

ラリー北海道2016 応援ありがとうございました!
IMG_7706

コドライバー藤上です。

シリーズ中最も長く、過酷なラリー北海道が終わりました。

既報の通り、なんとか完走、3位表彰台を獲得することができました。

現地やFacebook等で応援して頂いた皆様、ありがとうございました。

中学生の頃にテレビでラリーを知り、その後ラリージャパンやラリー北海道を毎年楽しみに観戦していました。

その頃は「やってみたい」と思うこともなく、ただただ「かっこいいなー」と見ているだけでした。ひょんな事からラリーを初め、まさか選手として参加する日が来るとは…

そんな「出身地」という以上に思い入れの強いラリー北海道。セレモニアルスタートの段階でちょっとウルッと来ていました。

今回のラリーの展開を振り返ってみます。

昨年クロスオーバーで駆動系トラブルが出てしまったSS1のサツナイを無事通過し、金曜日が無事終了。

土曜は舗装ステージながら、インカットで泥が撒かれて非常に滑りやすいイケダからスタート。

多少危ないシーンもあったものの、無事にクリア。抑えて走行するも2番手タイムを記録。

その後はリクベツ2本と、クンネイワを走行し、サービスイン。車両のセッティング変更をして、再びステージへと向かいました。


SS8 クンネイワの2本目。荒れていた路面はギャップ等が更に大きくなり、過酷な路面になっていました。

洗濯板状の路面やギャップで受けたダメージは駆動系を壊してしまいました。

ステージを抜けて状態を確認すると、ドライブシャフトのグリスが飛び散っていました。

その後のSSはスローで通過。後続車が接近する頃に予め待避所で道を譲る等しながらなんとかサービスパークまで車を運びました。

SSを一つ抜けるたびにサービスへ連絡。「帰って来たらなんとかするから、ちゃんと帰って来て!」と励まされながらの走行でした。

このときJCWはパワーをかけられず、ハンドルをこじったりギャップで跳ねたりは厳禁な状態。交差点で止まったり曲がったりすらも非常に神経を使う状態でした。

そんな中、180km以上も車を運んでくれたドライバーさんに感謝です。

無事にサービスに戻った車はドライブシャフトの交換、各部の点検を済ませてパルクフェルメへ入れることができました。しかし異音の一部は解消することができず…

日曜日は6:35スタート。

駆動系の異音から、この日も全開走行せず、車をケアして完走に徹することを決断。

SS12の入り口で自主的に遅着し、最後尾に回ることを選択しました。

ゆっくり走れば完走は間違いないだろう、そう考えていたのですが…

サービスパークを出てすぐにドライブシャフトからと思われる異音と振動が発生。

頭が真っ白に…。

リエゾンで確認するとまたもやドライブシャフトからグリスが飛び散っていました。新品なのに…

リエゾン途中でタイヤを外して応急処置。

タイラップではおまじないレベルかもしれませんが、何もしないよりは遙かにマシなはず。

その後も途中2回の応急処置をしました。

日曜は道幅の広いスムースグラベルのステージもあり、フラストレーションも溜まったと思います。

ギャラリーステージのサツナイを1本残してのサービスで、異音の洗い出しをしたところ…

なんとミッションマウントが砕けて、ミッションが揺れていたことが発覚。

その揺れによってドライブシャフトに負荷がかかり、ブーツが外れたり異音や振動が出ていた様です。

しかしミッションマウントは交換が困難な位置にあり、短時間のサービスでの作業は断念。


曲がったボルトを修正し、ミッションの揺れ幅を少なくするために木片(木ですよ、木!)を挟み込んでスタート。

サツナイは、金曜より速いタイムで走行。

無事にフィニッシュし、ポディウムに上がることができました。

距離以上に長さを感じたラリーでした。

サービスまで車を運んだドライバーの大橋さん、スピーディな修復、リエゾン区間で後ろから応急処置のアドバイスをしてくれた福田さんはじめメカニックの皆様、マネージャーの斎藤さん。そしてSS、サービスパーク、沿道やfacebookで応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました。

ラリーはチームスポーツだと再確認したラリー北海道でした。

次戦は10/15-16、打って変わって舗装のショートステージで構成されるハイランドマスターズです。

また応援よろしくお願いします!