ようやく北の大地から戻ってまいりました。大橋です。
12月の29日の移動から実に1週間。走行距離がエライことになりました。
林道の専有許可をとっての練習は、1台のみがJAFさんのお世話になりましたが、
その後も無事に走行を続けられる程度のダメージで済み、
牽引で脱出するシーンはよく見られたものの、自走で帰れる程度のものばかり。
今回一番思ったことは、”改めてラリースタッドレス凄い”です。
ラリースタッドレスってタイヤはそもそもあまり聞き慣れないものかと思いますが
その名の通り、ラリー用のスタッドレスタイヤです。スパイク(スタッド)が打ってあるものではありません。
ゴムが極限まで柔らかい、ブロックの幅が広い、タイヤサイズはほとんど選べない
(そりゃそうですね、物好きな人しか使わないでしょうから)
雪道で絶大なグリップを誇ります。氷上は絶大ってほどではないですが
夏用タイヤで氷上を走ったとしたら、
いくら4駆だとしても発進が可能で、ブレーキが止まらない、ステアリングが全く効かない状態になりますよね。
スタッドレスタイヤの進化は凄いもので、今回一般道は某メーカーのスタッドレスを付けて走ったところ、
”急”な操作をしなければ、いや、多少しても、発進するし曲がるし止まるんですよ。
圧雪路で何台かで走行しているとすぐに路面がツルツルピカピカのアイスバーンになります。
そこで、上記のイケてるスタッドレスで走行してみますと、ツルピカになるまでは
ある程度ラリースタッドレスに負けない(ブレーキはむしろ効くかも)走行性能を見せます。
ですが、スタッドレスツルピカではもう何も出来ません。ゆっくり走ることは可能ですよ。
イメージをお伝えしますと
コーナー進入前からエイっと向きをか・・わらない
向きが変わらないとオーバースピードだからブレーキ!効かない
外の壁がゆっくり近づくけどハンドル切っても何も変わらない。
いわゆる”アンダーステア”の状態なのでサイドブレーキ引いても何も変わらない。
クラッチ踏むと・・・少しだけグリップするけど壁は近づく
アクセルでコントロールしようとしても既に遅い
止まらないので為す術なく雪壁に当たる。
これを繰り返しやる気が失せてくる。
という感じ。経験のある方いらっしゃいますか?
このスパイラルを防ぐためには
早め早めの操作が大事で
自分の思った向きを変えるポイントの更に15mくらい前から大きめにアクションを入れる
待ってると向きが変わり始める
向きが変わったところで
アクセルを中心にフットブレーキとサイドブレーキを駆使しながら
アングルを維持して脱出方向に進めていく。
ということなんですが、
ラリースタッドレスだとそれが間違いなくコントローラブルになりまして、
ギリギリのところでの余裕が少し増えるようです。
この少しの余裕が大きいんですね。
でも絶対的に止まらないのは一緒なのでオーバースピードでの進入は厳禁です
一般道のアスファルト路面を走ると、瞬く間に減っていくので、
普段使いはお勧めできませんけど
一度皆さんにもクローズの広場などで経験していただきたいです。
それでは、今日はこのへんで。
一般道で試しちゃダメですよ。