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MINI JOHN COOPER WORKS RALLY TEAM.のドライバー、大橋逸夫による車輌開発ストーリーから
レース情報・現地情報など、盛り沢山の内容でお届けします。

本日から洞爺に移動します。昨日のことだYO

こんにちは。

昨日キャロッセさんに伺い、
車両搬出前の最終調整に行ってきました。

タカタで得たデータを本番前に・・・

タカタで得たデータ
MINIがグラベルを走るとどんな問題が起きるか
1.水圧でフェンダーが飛んで行く→ちゃんと固定しましょう
2.でかいマッドフラップをつけても石ハネはボディの上の方まで→リアフェンダーの部分にガードを付けましょう
3.リアデフはやはりブローが不安だけど、4WDとして動作はする→これは・・・いかんともしがたい
4.JCWのノーマルリアバンパーだと、下部に石がたっぷり溜まる・・・CooperSのリアバンパーに変えましょう
5.ABSをバイパスしてもDSCはエンジン出力を落として制御しようとする・・・うーん
6.舵角センサーをいじるとDSCのエラーが出る・・・舵角センサーを外すんではなく舵角ゼロにしたら?
7.グラベル用ショックのセッティングスイッチ(ダイヤル)石でぼろぼろになり、開発者にがっかりされる・・・ガードを付けましょう


これで前横後ろ、COOPERSになりました笑

物理的につけられるものは三枝さんが既に作業をしてくれておりまして

昨日のポイントは
”エンジン制御をさせないようにできるのか?”
”DSCのエラーは消えるのか?”

と何気なく大きい課題をほんの短時間で解決してみようという目論見
BMWJAPANの高橋さんの助言をいただき
サービステスターをお借りして
17時半より作業開始

ここで助っ人登場

モトーレン群馬のBMWマイスター田中さん
モトーレン群馬さんはMINIを取り扱ってはおらず、BMWを常にケアされている田中さんですが
取り付け位置などが若干違うものの、基本的な設計はBMWもMINIも似ているとのことで
ちゃっちゃとテスターをかけ、DSCのエラーを消し、その後の方向性について三枝さんも含め
話し合います。

舵角センサーの入力を無くしてみましょう。
信号が入らないように、ステアリング位置はずっと真ん中と認識させましょうということです。

この写真はステアリングコラムスイッチセンター(略称:SZL)といいまして、
この中に舵角センサーが入ってます。
分解し、ムニョムニョと舵角センサーが働かないようにしてみました。(正確には三枝さんにやってもらいました)

若干残念な見た目にはなりましたが、これで舵角センサーは働かないはず。

試走してみます。

走行30mでDSCのエラーマークが点灯orz

エラーでもいいんです。
エラーが付いている時の動作が知りたいんです。
もしくは
エラーじゃない時、DSCをオフにした時とエラーの時の動きの違いが知りたいんです。

今回はこの仕様で行きますか、と三枝さんと話していたところ

高橋様よりお電話が。
”ヨーコントロールを切ったらどうですか?”
え?ヨーコントロールついてるんですね。
Gセンサーではないんですね。

舵角とヨーが合わないとエラーになるのでは?
でももしかしたら左右の車輪速差も見ているかもしれない?

今回はヨーコントロールを解除したところで時間切れです。
どんな動きをするかは、洞爺DAY1Aで判断ですね。

ドロドロのボンネットやドアなどは綺麗にしましたよ。