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MINI JOHN COOPER WORKS RALLY TEAM.のドライバー、大橋逸夫による車輌開発ストーリーから
レース情報・現地情報など、盛り沢山の内容でお届けします。

ようやくラリー当日へ、唐津DAY1 again

こんばんは

ついにMINI JohnCooperWorks 3Doorのシェイクダウンの時がやって来ました。
ラリー当日に間に合っただけでも奇跡的。

ボディワークと足回り、安全装備。これが最低限です。
WORKさんが特別に作ってくれたホイールは、金曜日のレッキ中に現場に届きました。
ラリー車が白いホイールを履いているのは傷が見えやすいからとか?

白いホイールは車両のカラーを選びますよね。
ソリッドなボディカラーに白いホイールは色の組み合わせによってはカッコ良いと思います。
私は結構好きで、
黒い車に白いホイール
濃い目の黄色に白いホイール
とか好みです。

さて、数少ない変更パーツのショック。
車高、減衰、スプリング、キャロッセのエンジニアさんの推測推奨値のまま
なんのデータもないですから、そのままです。

キャロッセ長瀬社長の計らいで、クスコジュニアラリーチームのクスコちゃん達がスタートで横に立ってくれました

SS1に向かいます。

フェンダーにタイヤがちょっと当たる?でもほんのちょっとでした。問題なし。
ブレーキはエンドレスさんがなんの指定もしていないのに用意してくれたスペック
これまた指定のしようがないので、エンドレスさんの経験を信じて使います。

今回はオイルもエンドレス。
先日長野のショールームにお伺いした際に花里社長にオイルの良し悪しの見分け方のレクチャーを受けました。
粘度指数。低温時と高温時でどれだけその数値が変わるか。

オイルがシャバシャバになるとか
寒い時にギアの入りが悪いとか
10W-30って何?とか
ハイブリッド用オイルって何が違うのとか
オイルってよくわからないじゃないですか。

●●●●●さんのところのオイルは●●●●●●で色々宣伝してるけど●●●●●では●●●●●●●らしいですよ。
とか、よく聞くじゃないですか。
どこのオイルが良いかなんて、わからないですよね。

粘度指数
これで性能がわかるらしいですよ。

ということでオイルもこだわり派の花里社長を信頼している僕としてはお任せします!という感じで。

あとは激しい走行で、どこまで車が持つのか?
これまた未知数なんです。
どこが壊れるかわかりませんからね。

スタート前の数百メートル、TCからスタートに移動するまでの短い区間なんですが

あ、この車楽しいかも

速いかもとか
すごいかもとか
いけるかも
とかでなく

楽しいかも
が来ました。

セッティングも煮詰めてない状態なんですが
アクセル踏んで、ブレーキかけて、ステアリング切って
この動きが全部楽しいんですよ。

今までハイパワー四駆至上主義(というか好きなだけですけどね)だった私は
FFの競技車は菅生サーキットでS耐のインテグラに乗ったくらいしかなくて
その時はすごいキャンバーが付いているフロントタイヤをどう働かせるかを考えて
走った記憶くらいしかないんですよね

だから今回は衝撃でした。
スタート前の数百メートルでスピードは出してないまでも車を振り回す事を初めてできた時の感覚

わ、わ、わ
です

すごい、これ
楽しいわ~

サスペンションと
タイヤと
ホイール
だけですよ

これは市販してほしいです

タイヤはβ02の225/45R17
ホイールはWORKさんにお願いしてます、
ショックはキャロッセさんが作ってくれます。

MINIのF56に乗っている皆さん全てにお勧めです。

午前中のSSを終えてサービスに戻りました

帰りのリエゾンでフロント左に異音が
スタビの固定ボルトが緩んでいたようです。

後半のSS
キャンバーをもう少し足して
感触を見たところ、タイムも上がりました
他のJN5の車両と比較しても全く勝ち目がないタイムではない
タイヤの違いはありますけどね。




メカニックのみなさんも、車のフィーリングや、異音などを元に作業をするのでなかなか答えが出ませんが
無事にDAY1は完走しました。

翌日はSSS(スーパースペシャルステージ)にまさかのグラベルゾーンがあるわけですよ
舗装路だけでなく初戦からグラベルとはね

明日は出張なのでDAY2アップできますかねぇ