そして翌日、
朝からレッキ(試走)です。
唐津は主催者が用意したレンタカーで試走を行います。
試走は1つのSS(スペシャルステージ)につき2回行います。
一度目はドライバーがコースを走行しながらコ・ドライバーにコースの状況を伝えていきます。
それをノート(いわゆるペースノート)に書き込んでいきます。
コーナーの確度、直線の距離、路面の状況など。
それに合わせてコ・ドライバーは自分の目印になるポイント
カーブミラー、標識などを追加しておきます。
二度めはコ・ドライバーが作ったペースノートを読みながら
ドライバーがコースを確認します。一度目で気が付かなかった部分などを
修正しながら完成度を高めます。
レッキの走行速度はバラバラです。一度目と二度目でも違います。
後ろから速い車が来たら道を譲ります。
更に確認が必要な時のために大抵の方は車載のカメラを設置して録画しておきます。
ターマック(舗装)路面&レンタカーなどのときは音声が肉声でも拾えますが
グラベル&競技車両でのレッキは音声が聞こえません、後で録画した映像を見ても
何にも音が聞こえません。
なのでドライバー、コ・ドライバーはヘッドセットを装着します。
ヘッドセットにはアンプを接続し、アンプからの音出力をカメラの音入力端子に接続します。
ヘッドセット、アンプはどこで売ってるのか?サポートなどはどうなっているのか?などがよくわかりません。
私も初めは言われるがままペルターというメーカーのものを使ってましたが、
良いものなのか?悪いものなのか?他に選択肢があるのか?正直良くわかりませんでした。
昨年からサポートしていただいておりますROSSORACING様、とても対応が早くて親切です。
イタリアブランドです。ちゃんと日本で対応してくれるので安心ですね。
サイトを見たらなんか凄そうなのがトップページに掲載されてました。これがいいなー
話を戻します。
ROSSO RACING JAPANの入夏さんはラリーに欠かせないラリーコンピューター(スマホアプリ、専用機)の製作もしています。
ASE RALLY MONITORではスマートフォン用(iPhone,アンドロイド)のラリーコンピューターアプリの制作
そして最近よく見かけるのはラリコン専用機
今回はこちらを導入です。
チームのFACEBOOKにも動画をシェアさせていただきましたが、電源を入れるとチームロゴが出る専用設計で今回はご協力頂きました。相変わらずやることが細かいです。
話が戻ってませんでした。
さて、レッキに必要なものはもう少しあります。ビニールテープ、シガーソケット用分岐コード、USB充電ソケット
レンタカーでのレッキは、電源配線やらカメラ設置やらをしないといけません。
事前準備は念入りにしないといけません。
特に・・・カメラ
今回カメラに悩まされました。2週間ほど前に藤上君とペースノートの確認のために使ったはずなのに
何故か電源が入りません。そもそもアンプに繋ぐ音声のケーブルが木曜日の時点で見当たりません。どこに行ってしまったのでしょうか。
仕方なく、藤上君にケーブルを買ってきてもらいました。それとともにコ・ドライバー側のスマホ固定用のマウントも買ってきたようです。
朝バタバタと準備をします。横で”あっ”と声がします。
どうしたのでしょう。
昨日買ったばかりのスマホ固定用のマウントがお亡くなりになっていたようです。まだ一度も使っていないのに。残念です。
昨年も慌てていたようです。
僕はレッキの時にこれを使ってます。
結局マウントは新しいものを採用しました。
アマゾンは送料がかかるようになったので以前よりお得感がありませんね。
このマウントに固定するスマホは
コンパクトで軽くバッテリー交換が可能なのでとてもいいのですが、レッキのためだけに買うのはちょっと高いです。
さて、こちらのアプリは既にレッキの必需品となっているわけですが、iPhone版もあるみたいです。ただしスペインのAppStoreのみなので日本では買えません。残念。
で、今回もスマホの電源を入れて・・・入らないよ?バッテリーが完全に放電している模様。
では、とリエゾン区間中に充電しておくことにしました。
リエゾンが終わり、SSに到着。
さて電源・・・入らないよ
さあ困った。仕方ないので今使っているXperiaZ5に急遽アプリをインストールすることに。
固定マウントにもギリギリ入ります。
このアプリは事前にベント角(数字によってコーナーの角度を表すもの)を設定するのですが
そんなことやってる暇もないので、レッキをスタートします。
カメラの電源も入りました。
1本めを終え、2本目に進みます。
ここで問題が発生です。カメラの録画が止まりません。スイッチが効きません。
1本めはちゃんと撮れたのですが、2本目が撮れていない?
さて、ここからどうしましょう。
運転席側につけていたスマホのマウントを真ん中に移し
iPhoneで撮影することにしました。
色々持っていると困ったときになんとかなるものですね。
大分遅れながらもレッキは進んでいきます。
途中藤上君が道を間違えました。
過呼吸になるんじゃないかと思うほど慌てていましたが、なんとか復帰し
時間内にレッキを終了
サービスに戻ります。
我々がレッキをしている間、車両は車検に。
車検後も作業は続きます。
アンプがついてなかったり、カメラもついてなかったり、配線も間に合ってなかったり
車検に必要な事ではないですが、細かい作業が残ってます。
明るいうちに写真も撮らないといけません。
初戦は色々忙しいのです。
色々準備を終えました。
MINI佐賀さんがMOP用の車両を運んできてくれました。
。
色々車の手配について行き違いなどがあって、結局積載車で搬送してくださることになりました。
わざわざ有り難うございました。
ということで長い一日になった金曜日が終了しました。
ようやくDAY1に進めます。