RACE RESULT
全日本ラリー JN5クラスに参戦中のMINI JOHN COOPER WORKS RALLY TEAM.のレースレポートです。
第1戦 ツール・ド・九州 2016 in 唐津
開催日
2016年4月8日(金)〜4月10日(日)
開催場所
佐賀県・唐津市近郊
天候/路面
Day1 晴 / ドライ
Day2 晴 / ドライ
ターマック(舗装路面)
総走行距離
323.12km
SS総距離
69.23km
参加台数
50台
今年度より車両区分条件が変更され、昨年使用していたクロスオーバーは4輪駆動車のためJN-6クラスとなり、チームは車両変更。新しく採用した3ドアハッチバックの現行MINIは、エンジン排気量2500ccを超える2輪駆動車が対象のJN-5クラスとなる。さらに、RR規定車両も対象となるため、プジョーR2、シトロエンR3MAX、アバルトR3Tといったレーシングカー車両がライバルとなり、今シーズンも引き続き輸入車勢が注目を集めるクラスでの参戦になった。
また、この他にもタイヤ規定が変更となった。MINIはRJ車両という区分で、「接地面に1周する連続した複数の縦溝を有し、縦溝はスリップサインが出るまで維持されていること。」とされ、SS(スペシャルステージ)でのタイムはもちろんのこと、全体としてのタイヤマネージメントも重要となるシーズンになる。
今回設定されたSS(スペシャルステージ)は、全14本。Day1は「三方(10.00km)」を2回、「林の上(4.30km)」と「黒木平(3.03km)」を3回ずつ走行。Day2は「陣の山(9.36km)」と「白木々場(3.83km)」、そして、サービスパークから近い場所にSSS(スーパースペシャルステージ)として設けられた「SSS 野崎さとる2000GT(0.40km)」を各2回ずつ走行するSS合計距離69.23kmで競われるターマック(舗装路)ラリーである。










今回のタイヤ持込本数は8本。唐津の林道は、連続するコーナーに加え、タイトターンも数多く存在するコース構成になっており、気温に伴って路面温度も上昇、タイヤのライフ管理を慎重に行う必要がある2日目となった。SS9「陣の山」、SS10「白木々場」の林道ステージ、ショート―ステージのSS11「SSS 野崎さとる2000GT」を終え、昼のサービスでフロントタイヤの交換。この後、途中グラベルを挟むSS12「SSS 野崎さとる2000GT」では公式記録で2番手タイムを記録。その後も危なげなく最後まで慎重にマシンを運び、最終的にクラス5位、総合23位という成績で開幕戦を終えた。
テストを行うことができずに参戦した開幕戦。MINI本来のポテンシャルを活かし、次戦「久万高原ラリー」に向け更なる調整を試みる。

ドライバー 大橋 逸夫 選手コメント
本当にぶっつけ本番となってしまった今回のラリーでしたが、CUSCO製の足回り、ダンロップタイヤ、ギリギリに間に合わせてくれたWORKホイールのおかげで、参戦するために最低限必要なスペックはなんとか間に合ってホッとしています。今回、まずは車に慣れることからスタートしましたが、MINI JCWのベースのスペックが高い事もあり、第1戦のバタバタながらも昨年以上にライバル車両に対して近いタイムで走行することが出来ました。
次戦までにはもう少し車を仕上げた状態にしたいと思っております。
会場までお越しいただき応援していただいた方、メッセージにて応援していただいた方皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

コ・ドライバー 藤上 亘 選手 コメント
開幕戦が終了しました。まずは無事に完走できてホッとしております。また、沿道やサービスパークではたくさんの方に応援して頂き、本当にありがとうございました。唐津神社での祈願と集合写真撮影の場に自分がいることが不思議な感覚でした。
コ・ドライバーとしてはレッキの準備や本番のTC前の作業など初めて経験することも多く、戸惑ったり失敗したりということが多くありました。
今回わかった課題は次戦以降クリアしていけるように頑張っていきたいと思います。次戦の久万高原ラリーも、応援よろしくお願いします!